• Akira Okura

スペシャルティコーヒーってなんだ?


 NIJIYAで提供しているコーヒーは、シングルオリジンはもちろんのこと、ブレンドなどもスペシャルティコーヒーを使っています。今やカフェやコーヒー業界では扱うことがスタンダードとなってきているスペシャルティコーヒーとは何か? 名前からして美味しい!!ってことには間違いないんだろうけど… でもあんまり詳しいことは??な方は多いかと思います。最近様々なところで目にすることが多くなったこのスペシャルティコーヒーの正体とは…

「高品質で特徴的な風味を持つコーヒー」




です。

一言で言ってしまうとこういうことになるんですが、これだけだと漠然としすぎていますよね。


スペシャルティコーヒーが今の主流になるまでの流れと、スペシャルティコーヒーは具体的にどんなものなのか?その構成要素をまとめてみました。






スペシャルティーコーヒーの誕生

スペシャルティコーヒーは1978年にフランスで開かれたコーヒー国際会議の議場で、アメリカのクヌッセンコーヒー社のエルナ・クヌッセン氏が「スペシャルティコーヒー」という表現を初めて使用したことから始まったと言われています。「特別な気象・地理条件がユニークな(特別な)フレーバー(香気)を有するコーヒーを生むのだ」というこの提唱が、世界各国へ広がっていったのです。

シアトル系カフェブーム

1960年代後半、アメリカでのコーヒーの消費量はピークを迎え、大量生産によるコーヒー豆の質の低下や、カフェインの効能が誤った情報として広まったりして、コーヒーの消費量は下降気味に…コーヒー業界は苦境にありました。


 そこで、1990年代にアメリカ西海岸を中心にこれまでのイメージを払拭するスタイル、みんなが大好きなスタバさんなどを中心に、豆の品質を重視した深煎り豆とエスプレッソをベースにしたアレンジスタイルのコーヒー「シアトル系カフェブーム」が起きました。(俗にコーヒーの「セカンドウェーブ」と呼ばれる)

スペシャルティコーヒー時代の到来

そして2000年代に入るとカッピングによる豆の細かい味覚表現と評価基準が世界的に確立されました。コーヒー本来の味覚特徴が秀でている豆が高く評価されるようになったのです。

これまでは「ブラジル」とか「コロンビア」みたいに産地も国ごと…大雑把に別れていたもの(評価基準も国ごとに準じていた。ブラジルであれば豆の大きさ、コロンビアであれば産地の標高など。こちらは「コモディティ・コーヒー」と呼びます。スーパーとかでよく見かけるやつです…)が、世界的な基準が確立されたことでワインのように品種だけでなく、産地や農園で評価が大きく変わるようになったのです。

シングルオリジン(単一農園)コーヒーなどはまさにこの時代の流れを受けて誕生したものです。

抽出方法も、セカンドウェーブの主流だった深煎り豆を主に用いてエスプレッソなどのマシン抽出を行う方法から、中煎りの豆などを使い、ハンドドリップやフレンチプレスなどの手抽出により、ミルクと合わせるアレンジよりも豆本来の個性を楽しむことが主流になってきました。

焙煎から抽出、アレンジまでの工程で主に価値を作り上げていた時代から、コーヒー豆の栽培からこだわることで、生産地との繋がりから見直したスペシャルティコーヒー時代がやってきたのです!(コーヒーの「サードウェーブ」と呼ばれる)

スペシャルティコーヒーの構成要素

"from seed to cup"



スペシャルティコーヒーは"from seed to cup(種からカップに至るまでのプロセス)"という概念が最重要視されています。細かくいうと3つの要素を兼ね備えていることが、スペシャルティコーヒーの条件になります。


1.クオリティ(高い品質)

特別な地理的・気象的条件、栽培技術、生産処理技術による優れたカップクオリティを持っていること。日本ではその豆の品質がスペシャルティコーヒーを名乗るに値する価値があるか認定するスペシャルティコーヒー協会という認定・専門機関があります。このような機関は各国に存在します。

2.サスティナビリティ(持続可能性があること)

環境や社会問題、経済などに配慮され、優れた品質のコーヒーを安定的・継続的に生産、供給されていること。スペシャルティコーヒーは栽培から収穫・生産処理までしっかり管理され、なおかつそれが正しく評価、それに見合う対価が支払われているということです。生産者のことを考えた重要な要素です。

3.インフォメーション(生産地・情報がわかる)

トレーサビリティ(追跡可能であること)はもちろんのこと、飲む人にその美味しさや特徴が伝わること。野菜などでも生産者の顔が見えるなどが重視されてきていますが、まさにそれです。

まとめ

今回は言葉だらけになってしまいましたね('A`)




スペシャルティコーヒーは美味しい一杯のコーヒーのために栽培から焙煎、そして抽出に至るまで様々な工程に携わる人たちの「美味しい一杯のために」という想いが形になったコーヒーだと思います。




NIJIYAも主にスペシャルティコーヒーをご提供しておりますが、ぜひ他のお店などでスペシャルティコーヒーを見つけた時は、そちらを楽しんでみてください。




想いが沢山詰まったスペシャルティコーヒーは、ちょっとしたコーヒーブレイクのひと時だけでなく、きっとあなたの生活もより豊かにしてくれるはずです!