ヨーガスートラ 1-1,1-2 〜YOGAって何 ?〜

最終更新: 2019年7月2日


私が最初にyogaに興味を持ったのは、20代入ってすぐの頃。

本当の自分がよくわからず、この先どこへ向かったらいいか悩みに悩んでいました。

また、甘いものがやめられず、痩せたいのに痩せられないし、体のむくみや冷えも気になっていました。


ちょうどその頃、一人でインド旅行する機会もあったのでインド哲学にも少し触れ、そこから自然にyogaと出会って、今も学びの最中にいます。


私のヨガクラスではアーサナ(ポーズ)を中心に行っています。

なかなかyogaの本質について触れる機会が少ないので、yoga哲学の全てが記されている「ヨーガスートラ」をテキストに、その内容を紐解いていきたいと思います。




●ヨーガスートラとは?


紀元前5〜3世紀頃に聖者パタンジャリによって記された経典で、yogaの目的やゴール、定義、効率的な練習方法などyogaの知恵がたくさん詰まったインド哲学の書です。

yogaを極めたいと思う人の指南書のような存在で、現代まで引き継がれています。


人があらゆる苦悩から自由になり、幸せに生きるための知恵を知る。

知恵を知るために知性を磨く。


そのためにyogaは生まれました。


アーサナ(ポーズ)は、そのうちの一つに過ぎません。

宗教のようにただ言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分で実践し、体験することに意義があります。


誰かに頼るのではなく、与えられた環境で、自分の身体と自分の意思で幸せになる方法を知るのです。

ワクワクしませんか?


宝物のような言葉がいっぱい詰まった195の詩(!)でまとめられたyoga哲学、

それがヨーガスートラです。



第1章 



1-1

さあ、これからyogaを説明しましょう




これから、yogaの意味とその哲学を伝統的な教えに従って説明しましょう、とまずは宣言。

yogaが国を超え、時代を超え、自由と幸せをもたらし、多くの人を救いますようにという願いを込めて。




1-2

yogaとは、心の動きを静かに収めること




人間が生きる理由、それは「自由になるため」です。


「苦悩している」という考えは、実体のないものにすぎない。

本当に実体のあるのは「考えを観る存在」、考えの本質である「自分自身」です。


いきなり哲学っぽいですね。

でも、言ってることはとてもシンプル。

自由になるには「徹底的に自分自身を知る」ことが大切なのです。


yogaのゴールは、心が静まり、穏やかで、知性に深い理解が起きること。

これを「サマーディ」と言います。


どんなときも、常に穏やかな自分自身であること。

それは、マットの上でポーズをとっている時や、瞑想をしている時だけではなく、

何をしていても、どこにいても、誰といても、

「常に」冷静で穏やかな知性でいること。


それがyogaの目的です。




では、本当の自分とは、何なのか?


それは、「意識の源」のこと。

聖典では「アートマー(真我)」と表現されます。


「心」は常に動き回るもので、本当の自分ではありません。


動き回り、変化するものである心が「ヴルッティ(考えの動き)」であり、私たちの本質ではないにも関わらず、時々自分と心の違いを見極められず、二つを混同して考えの動きに翻弄される。

それが、人の苦悩のはじまりです。


ヴルッティは、その質によって3つにカテゴリーされます。


【ヴルッティ(考えの動き)3つの質】


1、サットヴァ(純質)

調和し、澄んだ落ち着きのある考え。

慈悲深く、他人を理解しようとする質。


2、ラジャス(動質)

活動的で、野性的な心。

嬉しかったら有頂天になり、あるときは悲しみ、怒り、落ち込んだり激しく揺れ動く質。

何かを手に入れたいという欲望や、プレッシャー、ストレス、執着や不満。


3、タマス(鈍質)

不活発、怠惰、何も気にしない、何したくないという質の考え。


3つの質があるからこそ、人は考え、動き、休むことができる。

大切なのはそのバランス。

タマスやラジャスに陥らずに早めにケアすることが大事だと説かれてます。



yogaは心を収めてくれます。

yogaの練習は、心の動きを一つの対象に定め、自分の意志で心を一つの方向に流し続けること。


これは、マットの上にとどまらず日常生活の様々な場面で応用が効き、心が乱れ、暴れそうな時に冷静に対処できるようになります。


自分の考えの流れを、今いるべきところ、やるべきことに集中することで、怒りや嫉妬、後悔や悲しみという激しい感情や、過去や未来という実体のないものに自分を奪われることなく、穏やかでいられるようになります。


それこそがサマーディ。


次回は「yogaの目的」。

じっくり進みます。


*参考書籍:やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ